沈黙ーサイレンスー



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もうこのポスターを見るだけで胸が張り裂けそう…


最近、娯楽作品ばかり観ていた私には、3時間…時間だけでなく息が詰まる、とても辛い映画でした。しかし、これも我々日本人が目を背けてはいけない史実。

リーアムにーさんが出てきて思い出したのが『ミッション』。同じくイエズス会布教の南米が舞台の映画なのですが、こちらはモッリコーネの素晴らしい音楽が物語に華を添えています。本作は音楽皆無、まさにサイレンスが観客に迫害の恐怖心を煽るのです…。

貧しき者の救いとなる為の布教だけでなく、身分の高い、例えばキリシタン大名(利潤の為に入信した人もいるらしいですが)の領民がキリスト教徒になるのは必然で、16世紀末の全盛期には当時の日本の人口の10%を占めていたって(wiki調べ)!(会津のお殿様、蒲生レオ氏郷もキリシタン大名)教科書のたったいち言「キリシタン弾圧」 筆舌に尽くしがたい拷問の数々を映像で観る衝撃…そこまでしなければならなかったのは、それだけキリスト教は日本にとって、あらゆる面で脅威となっていたのでしょう。

たまたま先日観た「探検 バクモン」駒込の東洋文庫の回、敬虔なクリスチャンであったマリーアントワネットの蔵書「イエズス会士書簡集」で、細川ガラシャの殉教や、海を渡った宣教師達が雲仙地獄での磔刑の様子を挿絵と共に記されていて、日本の情勢はアントワネットにも知られていたようですね。(東洋文庫は現在 ロマノフ王朝 の催しをしているそうです。とーっても行きたい!)

カズオ・イシグロ原作映画『わたしを離さないで』にも出ていて、日本人作家(イシグロさんはイギリス作家ですか)とご縁のある(偶然でしょうね)主役のアンドリュー・ガーフィールド、とっても素晴らしかったなぁ。日本人俳優がお馴染みの方々なのは致し方ないのか…イッセー尾形の一人芝居、久しぶりに観ました。

「弱いものが強いものよりも苦しまなかったと、誰が言えるのか?」
最後のキチジローは、ようやく真理に到達できたのだろうか?

中瀬親方推薦、もちろん新潮文庫(恐らく映画公開でタイアップした)の新刊本「人生の踏絵」は「沈黙」の創作秘話などが載った遠藤周作の名講演集だそうで、読んでみる価値がありそう。

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Commented by kuroyagie at 2017-02-10 16:44
「サイレンス」は昨年あたりからちらほら情報を目にするようになって、興味はあるのですが・・・そうそう、拷問シーンが~~~! 文字で読むのも辛そうだけど、映像で見るのはもっと辛そう・・・映画館の大画面で(しかも音楽皆無とな!?)、というのも強烈そうだなぁ。フレーニさんはしっかり観てきたのですね。夢でうなされそうで怖いけど、突然(?)その気になったら観る・・・かも・・・うーむ(何)。

とやま館の追加情報↓、ありがとうございます♪ お刺身定食とかぶす汁定食がめっちゃ気になる・・・これは是非一度食べてみたい!
Commented by benedict2015 at 2017-02-10 21:43
黒やぎさん、こんばんは〜!コメントありがとうございます♪

遥か昔に読んだ内容の記憶は キチジロー だけで、あえて予備知識を入れずに挑みました(ポスターを前に一瞬怯みましたが)。3時間は、恐らく観客と苦しみを味わう時間なんだろうと、この苦しみからいつ逃れられるのかと、幾度も時計を見てしまいました…。隣の見ず知らずのおじさんと一緒に呼吸が荒くなり、1人で観る心細い身としては、初めて隣に誰かいてくれて良かったと思いました(笑)。

黒やぎさん、もしご覧になったら是非ご感想伺いたいなぁ〜!あまり言ってしまうとネタバレになってしまうので…(もごもご)。エンドロールで台湾思い出したぐらいで、そこは日本でした。ただ今、原作を半分位読み返していますが忠実に描いてます、スコセッシ監督(映画化までに約四半世紀…執念ですよね)。

そう言えば、日本橋のアンテナショップはゆるキャラのお出迎えですが、とやま館にはキレイなお姉さまコンシェルジュがいらっしゃいましたよ〜(北陸美人と言いますしね)♪
by benedict2015 | 2017-02-09 21:56 | シネマ | Comments(2)